2019年3月2日土曜日

ダーティ・グランパ

人生を楽しむとは、どういう意味だろうか。

Dirty Grandpa


監督:ダン・メイザー
出演:ロバート・デ・ニーロ
   ザック・エフロン
   ゾーイ・ドゥイッチ
   オーブリー・プラザ
   ダーモット・マローニー

あらすじ


ジョージア州アトランタ。
将来有望な弁護士のジェイソンは、祖母の葬式で、久しぶりに祖父のディックと再会する。
ディックは、翌日から旅行を計画しているが、運転免許が失効していることから、強引にジェイソンを誘い出す。
一週間後に結婚を控えるジェイソンだが、祖母との思い出の地を旅したいというディックの願いを断ることはできず、渋々、フロリダに向かうことに…
ところが、ディックは、朝からポルノビデオを鑑賞し、酒に葉巻にナンパと、やりたい放題。
生真面目なジェイソンも、ディックに振り回されてバカ騒ぎをし、大学の授業で一緒だったレノーアとの再会を経て、少しずつ気持ちが変化していく。


左:ザック・エフロン 右:ロバート・デ・ニーロ


感じたこと


父親の敷いたレールに乗って優等生の人生を歩む孫に、伝えたいことは一体何なのか

迫りくる死への不安。

長い時間をかけて、息子や孫との間にできてしまった深い溝。

妻の死による性の解放。そして、生きる喜び。

様々な思いが交錯する中、フロリダへの短く、下品で、ハチャメチャな旅が始まる。

特に教訓じみたところはない。

名優ロバート・デ・ニーロから、名台詞が聞けるわけでもない。

ただ、この下品なコメディから、事実として伝わるのは、親の選んだ人生ではなく、自分の人生を歩むべきだということ。

すなわち、親の望む相手と結婚するのではなく、互いに挑戦し合える相手を見つけるということ。

そして、最愛の人が死んでも、自分の人生は続くということ。

この映画で魅力的なのは、ヒロインではなく、ヒロインの友人を演じたオーブリー・プラザ。

ハーフプエルトリカンのコメディエンヌは、とっても色っぽくて、老齢のグランパでさえ、若返らせてしまうのだ

ちなみに、フロリダの銃規制の甘さ、麻薬の常態化、警察の腐敗なんかも面白おかしく描かれているのだが、デフォルメされた分を差し引くと、コメディは、やっぱりコメディとしてしか成立しないんだと、恐ろしく思う。


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