2018年12月14日金曜日

ワン・ナイト・スタンド

私たちに自由な意思があるなら、偶然を信じないわけにはいかないだろう。


One Night Stand


監督:マイク・フィギス
出演:ウェズリー・スナイプス
   ナスターシャ・キンスキー
   カイル・マクラクラン
   ミン・ナ
   ロバート・ダウニー・Jr

あらすじ


CMディレクターとして成功したマックスは、出張でニューヨークを訪れた際に、5年間、絶交状態となっていた親友のチャーリーを訪ねる
チャーリーは、HIVに感染しながらも、自らの夢を追い続けていた
翌日、国連の祝賀祭に巻き込まれて、飛行機に乗り遅れたマックスは、ホテルのロビーで知り合ったカレンと意気投合し、一夜を共にする。
一年後、チャーリーの病状が悪化し、病院に見舞いに行くと、そこへカレンが現れる

左:カイル・マクラクラン 中央左:ナスターシャ・キンスキー 中央右:ウェズリー・スナイプス 右:ミン・ナ

感じたこと


おそらく、賛否両論あるだろう。

冒頭、主人公がニューヨークの街を軽快に歩きながら、カメラ目線で状況説明。

デート中の2人が、暴漢に襲われ、それを撃退する際のアクションの切れなど、若干、過剰とも思える演出に、ジャンル分けに慣れた鑑賞者は、戸惑ってしまう

不倫をテーマにした大人のラブストーリーでありながら、友人である同性愛者のHIV感染を軸に物語は展開していく

「自由に生きる」「自分を信じる」ことの象徴が、HIVに感染した同性愛者で、「後悔しない人生」のために、不倫が肯定されるのだとしたら、それに違和感を覚える人は少なくないだろう

しかし、この映画は、偶然の一致・運命のいたずら・そして、その皮肉な結末を楽しむべきなのだと思う

ニューヨークで、偶然、出会い、愛し合った2人が、運命のいたずらで再会し、皮肉な結末を迎える。

映画の最後は、レストランでのぎこちない4人の会話。

タクシーに乗り込む2人と、それを見送る2人。

交錯する人間関係

でも、とりあえず、今のところ、誰も不幸ではないのだ。


にほんブログ村 映画ブログ おすすめ映画へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

あしたは最高のはじまり

この先に「最高」はあるのだろうか。 Demain Tout Commence ...