2018年10月17日水曜日

キャロル

もう一人の自分が同性であったとしたら、それを受け入れることはできるだろうか。


Carol


監督:トッド・ヘインズ
出演:ケイト・ブランシェット
   ルーニー・マーラ
   サラ・ポールソン
   カイル・チャンドラー

あらすじ


高級デパートで働くテレーズは、写真好きで、ボーイフレンドから求婚されている、とても平凡な女性である。
ある日、売り場に、娘のクリスマスプレゼントを買いにキャロルが現れる。
店員と客との短い会話
その後、キャロルが忘れた手袋を、テレーズが送り届けたことから、最初はランチ。
そして、二人の仲は、急速に深まっていく。

左:ルーニー・マーラ 右:ケイト・ブランシェット

感じたこと

同性愛者への理解が、今よりも更に乏しい1950年代

夫とは別居しているが、一人娘と経済的に恵まれた生活を送っているキャロル。

そして、女性であり、移民である境遇に、若くして諦めかけているテレーズ。

二人が出会うクリスマスシーズンのデパート。

人混みの中で、互いを初めて確認した時、惹かれあう一瞬が美しい。

その一瞬で、この物語における愛の形に対する偏見は、消え去ってしまう。

二人の抱える問題は、同性愛というショッキングなテーマを取り除いてしまえば、社会的に認めてもらえない自己と、どう向き合うのかという誰もが持っているものだ。

キャロルの誘いに、常に受け身であったテレーズが、戸惑いながらも自らの意志で、最後に何を選択するのか?

もう一人の自分が同性であってもいいのだ。


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