2018年10月11日木曜日

ミッドナイト・イン・パリ

過去が本当に今より美しいなら、いつの時代を旅するだろうか。


Midnight in Paris


監督:ウディ・アレン
出演:オーウェン・ウィルソン
   レイチェル・マクアダムス
   マリオン・コティヤール
   キャシー・ベイツ

あらすじ


婚約者とパリを旅行中のギルは、空気の読めない知人カップルと一緒にいるのに疲れて、一人でホテルに帰る途中、道に迷ってしまう。
すると、真夜中の鐘の音とともに、旧型のプジョーが現れ、ギルを黄金の1920年代に連れて行ってしまう。
その日から、毎晩、真夜中のパリで、憧れの芸術家たちと出会い、夢のような時間を過ごしたギル。
現在と過去。婚約者と新しい恋。果たして、彼は、どんな選択をするのか。

左:マリオン・コティヤール 右:オーウェン・ウィルソン

感じたこと


主人公ギルは、パリを旅行するアメリカ人であり、未来から過去の黄金時代を覗き見るタイムトラベラーだ。

また、現在の主な登場人物は、すべてアメリカ人で、それも婚約者とその両親、婚約者の知人カップルだけである。

真夜中のパリで、黄金時代(ギルがそう考えている。)の芸術家、ヘミングウェイやフィッツジェラルドたちと交流し、美しきアドリアナと恋に落ちても、朝方には、現在に戻ってしまう。

パリの魅力に引き込まれながらも、どこか他人事で、誰にも責任を持たないギルが、ガートルード・スタインの助言で、婚約者の浮気を問いただし、最後は、パリに残って、継続して生活することを選択する。

それは、アメリカ人のパリではなく、本当のパリを知るということ。現実や自己と向き合うという決意であろう。

ただ、そこは、ウディ・アレン。

ラストは、素敵なフランス人女性との恋を予感させる、あくまでも軽い、ロマンチックなコメディ。


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