なぜ、復讐してはいけないのか。
Death Sentence
監督:ジェームズ・ワン
出演:ケヴィン・ベーコン
ケリー・プレストン
ジョン・グッドマン
あらすじ
キリスト教では、復讐は許されない。
イスラム教においても、報復せず許すならば、それは、自分の罪の償いとなる。
それでは、なぜ、復讐をテーマとした作品が作られ続けるのだろうか。
また、復讐劇を見たくなるのは、なぜだろうか。
単純に考えれば、答えは、禁止されているから。
もしくは、復讐することが困難であるからだろう。
この映画の主人公ニックのように、息子を殺されるなどの信じがたい不幸や不運に見舞われた時、私なら、どうなるだろうか。
きっと、その不条理を受け入れることもできず、また、復讐を果たすこともできずに、ただ、犯人や世の中への報復の機会をうかがいながら、年老いていくのが関の山だ。
ニックは、息子の死に値するのは、少なくとも極刑と犯人の反省と考える。
しかし、それが不可能と分かった時、ごく普通の男が、自分自身の手で報復することを決意する。
「なぜ、復讐してはいけないのか」は、言い換えれば、「なぜ、悪が存在するのか。」であると思う。
ニックは、悪の存在に、目的を見出すことはできなかった。
何の理由も見つからず、ただ、人生は公平ではないと悟るしかなかった。
全てが単純に、勧善懲悪であれば良いのだが、現実は、そう上手くいかない。
この世の中に、幸運を約束された人はいないのだ。


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