2019年1月15日火曜日

シェフ 三ツ星フードトラック始めました

私たちは、成功を求めているのだろうか、それとも、自由を求めているのだろうか。


Chef


監督:ジョン・ファヴロー
出演:ジョン・ファヴロー
   ソフィア・ベルガラ
   ジョン・レグイザモ
   スカーレット・ヨハンソン
   オリヴァー・プラット
   エムジェイ・アンソニー
   ダスティン・ホフマン
   ロバート・ダウニー・Jr

あらすじ


フレンチレストランで働くカール・キャスパーは、元妻に引き取られた息子を気遣いながらも、シェフとして、多忙な毎日を送っていた
ある日、人気ブロガーの辛口料理評論家ラムジーが来店するとあって、気合が入っていたのだが、オーナーからは定番のメニューを出すよう指示され、ラムジーには、創造性のない料理を酷評されてしまう
感情的になった彼は、店を辞め、ラムジーにも暴言を吐きまくる。
その様子をネットで拡散されたことから、新たな就職先も見つからず、途方にくれていたのだが、元妻イネズの計らいで、息子と3人、マイアミを訪れる
そこで、久々に食べたキューバサンドイッチの味に感動したカールは、フードトラックでの移動販売に挑戦することを決意する。

左:ジョン・ファヴロー 右:ソフィア・ベルガラ

感じたこと


主人公のカールは、自分がやりたいこと、作りたい料理によって、人をほんの少しでも笑顔にしたいと願っているが、と同時に、料理人としての成功を強く欲している。

そのため、カールに全面的に共感することはできない。
(もちろん、美人の恋人と元妻への嫉妬も大いにあるだろうが…)

欲望は、人によって違うが、人は自身の欲望を隠し切ることはできないし、誰かが、必ず、その欲望を見透かしている

いい人とは、私にとって、いい人なのであり、私の欲望に沿う人なのだ

この映画において、最も魅力的に感じる登場人物は、カールの部下であり、パートナーであり、友人でもあるマーティンで、間違いないだろう。

マーティンは、元ボスであるカールの人柄に惹かれ、職場での昇進を捨ててまで、無給で、フードトラックに協力する

ただ、その立ち位置は、あくまで『自由』。

好き勝手に生きるのが『自由』ではなく、自分の決定と責任で生きることこそが『自由』。

マーティンは、人生を楽しむことを、自ら選んでいる

もしも、私が選択を迫られたなら、一流のフレンチレストランではなく、潔くフードトラックを選びたい。

今更ながら、そんな男になりたいと思う。


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