記憶が感情をコントロールするのだろうか。
Criminal
監督:アリエル・ヴロメン
出演:ケビン・コスナー
ゲイリー・オールドマン
トミー・リー・ジョーンズ
ガル・ギャドット
ライアン・レイノルズ
あらすじ
CIA捜査官のビル・ホープは、極秘任務中にテロリストに殺害される。
ビルは、米軍ミサイルさえも遠隔操作することができる天才ハッカー・ダッチマンと接触した、唯一の人物であった。
CIAロンドン支局長は、脳外科医のフランクスに協力を要請し、凶悪な死刑囚・ジェリコに、死亡したビルの記憶を移植させる。
二人の記憶を持つことになったジェリコは、果たして、何のために戦うのだろうか。
感じたこと
記憶とは何か。
記憶とは、ただの勘違い?自分勝手な思い込み?
ただ、その曖昧な記憶が、私たちの感情を支配し、行動を制限している。
誰もが経験したことのある記憶違い。でも、その事に気付くまでは、真実だ。
物理的には、何も変わっていないのに、今まであったものが、なくなることだってあるのだ。
これまで前提にしていたものが崩れ去った時、前提が間違いであったという事実とともに、新しい世界が始まってしまう。
私たちの人生は、決して戻すことのできない時間の中で、極めて限定的なリセットを、際限なく繰り返すということだ。
この物語では、死亡したCIA捜査官の記憶が、残忍な死刑囚の心を変えていく。
主人公のジェリコは、これまでに持ったことのない感情に戸惑いながらも、人を愛すること、愛する人を守ることを望んでしまう。
未亡人のジルは、夫の記憶を持つ謎の男に戸惑いながらも、それを受け入れ、夫の記憶と記憶の中の夫を愛し続けることを望んでしまう。
しかし、記憶のタイムリミットは、48時間。
ただ、この映画のメインは、「愛の記憶」ではなく、あくまで、天才ハッカーを巡るCIA,テロリスト、ロシア情報局との激しい攻防であり、交渉の期限と記憶の期限が重なり合って、クライマックスへと突き進んでいく。
ちなみにこの映画、私の記憶が正しければ、脇役までスター、端役まで美人揃いとなっているため、それだけでも見る価値があるかもしれない。

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